引き算の名言|偉人やアニメキャラの名言から学ぶ何かを手放したり捨てることの大切さ

思考

2024.05.21

引き算の名言アルベルト・アインシュタイン画像イメージ

偉人やアニメキャラの名言は心に響くものが多く、人生に迷った時、壁にぶつかったときにいつも勇気をもらっていました。本質的な人の思考や哲学はいつの時代も変わることのない普遍的なものだと考えています。

その中でも引き算に特化した名言をいくつか選びましたのでご紹介したいと思います。

  1. スティーブ・ジョブズ(起業家)
  2. アルベルト・アインシュタイン(理論物理学者)
  3. エドワード・エルリック(鋼の錬金術師)
  4. アルミン・アルレルト(進撃の巨人)

1. スティーブ・ジョブズ(起業家)

「何をしないかを決めることは、何をするかを決めるのと同じくらい重要だ」

有名な言葉なのでご存知の方も多いかと思いますが、Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズの名言です。ジョブズがAppleを解雇されて、数年後再びAppleに帰ってきた後に大量にあった既存製品のほとんどを廃止したのは有名なお話ですが、その結果として今も名を残す革新的な製品が次々と開発されました。

労力が分散して”どの製品も無難”そんなことはAppleの目指している世界ではない。そう判断したのでしょう。

“何をするのか”というのもとても大事です。ですが、“何をしないのか”を重要とするジョブズの感性は多くの経験と直感に基づいての判断軸、そしてそこに確固たる自信が無いとできないことだと思います。

もちろん良い引き算と悪い引き算があるかと思いますが、そこを見極める目やセンスが人間の域を超えて良かったのかなと感じました。ジョブズは人間的にも難ありなことで有名でしたが、どこか尖っている優秀な人はどこか壊れているものです。

つい何か新しいことをやりたい、革新的なことがしたいと考えてしまうものですが、それでは思考やスキルが分散されて表面的な何でも屋みたいになってしまいます。

そうではなく、色々なことを見たり体験した後にあえてやらないという選択をすることも、結果として自分たちが思っている以上の価値になる可能性があると思わせてくれるジョブズの名言でした。

2. アルベルト・アインシュタイン(理論物理学者)

「学校で学んだことを一切忘れてしまった時に、なお残っているもの、それこそ教育だ。」

学んだ後にすぐに忘れてしまうことは、自分にとってさほど重要なことではない。勉強してなお覚えていたり、考えるきっかけになったり、気づきがあることが自分にとって重要なことである。そう私は解釈しました。

とくに今の時代はAIや検索エンジン、SNSなど調べれば正解がすぐにわかる時代になりつつあります。つまり歴史の年号の暗記や英語のスペルなども調べればすぐに出てきます。しかし最近ではそれを暗記したりして覚えることが目的になってしまっている傾向があります。

一昔前ではそれがある種、優秀の定義だったかもしれませんが、正解が過剰で問題が希少化している現代においてその考え方は危険だと個人的には思っています。調べればわかることを覚えることに一生懸命になるよりも自分の想像力を広げた方が良いのです。

だからと言って学ぶことをやめるということではなく、大量のインプットの後に残っているものという意味だと思っていまして、いわゆる一周回った感覚に近いのでは無いかと考えています。

色々勉強したり学んできたけど、自分はやっぱりこれが大事だと思う。そういうのを見つけるための勉強なんだと思います。

勉強し過ぎであたまでっかちになり過ぎてしまう時も一旦シンプルに考えて、情報を整理していく。そして残ったものが自分にとっての本質だと気がつけるきっかけをくれた名言でした。

3. エドワード・エルリック(鋼の錬金術師)

「痛みを伴わない教訓には意義がない。人は犠牲なしには何も得ることはできないのだから。」

鋼の錬金術師の主人公、エドワード・エルリックの有名なセリフです。実際に自分が挑戦したり失敗したりして、その経験が血となり肉となる。つまり誰かの経験だけ聞いてやった気になってそれを教訓にしても意味はない。何か痛い思いをしないと何も得ることはできないということです。

鋼の錬金術師では”等価交換”という言葉が頻繁に出てきます。等価交換とはつまり、同じ価値のモノやコトを交換することを表しています。そして世の中は等価交換でできているのだと思います。

働いてお金を稼ぐ、お金を払って何か買う、時間を使って趣味をする、全てそうです。もし、何かの犠牲なしに何かを得たと思っている人がいるならばそれは大きな勘違いです。大切な何かを失っていることに気がついていないだけなのかも知れません。

例えば仕事で大成功を収めたとしても、その代わりに大切な恋人や友人と過ごすはずだった時間を失っているかも知れません。今すぐ大金を用意しろと言われたら、命をかけたデスゲームにでも参加しなきゃいけないかも知れません。しかしこれは等価交換なのです。そう、全てを得ることは実質不可能なのです。大事なのはそれを自覚することだと思います。

でも逆に言えば何かを失ったと感じる時は、実はどこかで何かを得ている時なのかも知れません。成長痛という言葉もあるように、急な成長には必ず痛みを伴うのかも知れません。そんなことを気づかせてくれる名言でした。

4. アルミン・アルレルト(進撃の巨人)

「何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人はきっと大事なものを捨てることができる人だ。(省略)何も捨てることができない人には何も変えることはできないだろう。」

進撃の巨人のアルミン・アルレルトの名言です。進撃の巨人は個人的にとても好きな作品で何周も繰り返して観ているのですが、何回見ても本質に近い言葉だと思っています。

この言葉の前には、「後でこうするべきだったって言うのは簡単だ。でも、結果なんて誰にもわからない。わからなくても選択の時は必ず来るし、しなきゃいけない。」というセリフがあります。あまり深く内容に触れるとネタバレになってしまうので触れませんが、人の何倍もでかい巨人を倒すためには常識の範囲を超えた決断を強いられることもあるということです。作中のアルミンは数回「僕は何を捨てる?」というセリフを使っています。

現状の何か変えたいと思うことはあっても簡単に変えることは中々できません。それは、何も捨てれていないからです。もっというと何か大切なものを捨てる勇気や覚悟が無いからです。目標や夢が大きければ大きいほど選択の時は来るし、大切なものを捨てなくてはいけない回数も増えます。

そしてこれは現代社会でも同じだと思っています。自分の信念と向き合って勇気ある選択ができる人のみ、何かを変えることができるのでしょう。そんなアルミンの名言でした。

まとめ

引き算の名言集をご覧いただきました。あえて少し誇張して色々紹介しましたが、あまり極端にならずに意識していただきたいと思っています。例えば、何も手放さずに何かを得る可能性も探ることも非常に大切だと考えています。ただ大体の場合はそんなにうまくいかないものです。

なので時には引く勇気を持つというのは大切だと思っています。このブログのテーマであるミニマリズムという概念にも近いと感じています。本質を見極めて取捨選択をすることがもし出来るのであれば、自分の人生をコントロールすることもできるのかも知れません。

(筆者)

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Ukyomas

Webデザイナー、振り付け師、ミニマリスト。人生の余白を作り、個人がストレス無く生活して自由に創造できる未来を目指している。

筆者について