偏愛チェア|インテリア好きのミニマリストが自宅の椅子とスツールを全て紹介
2024.09.03
![偏愛チェアイメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-catch.jpg)
ミニマリスト愛用の椅子が気になる。椅子が欲しいけど何を買ったら良いかわからず参考にしたい。
そんなあなたへ。
椅子は暮らしを豊かにしてくれるアイテムだと思っています。あまり物を増やしたくない気持ちはあるのですが、あまり合理的になりすぎずに自分の心が豊かになるアイテムなら部屋にあっても良いと考えています。
インテリア好きなミニマリストである私が、自宅にあるお気に入りの偏愛チェアとスツールを全てご紹介します。
目次
- Borge Mogensen – J39
- Charles & Ray Eames – LCM
- Jasper Morrison – Cork Family Model E
1. Borge Mogensen – J39
![偏愛チェアJ39前イメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-j39-front.jpg)
![偏愛チェアJ39後ろイメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-j39-back.jpg)
製品名:J39 Shaker Chair
ブランド:Fredericia
デザイナー:Borge Mogensen
発売年:1947年
製造年:1960年
木材:オーク
仕上げ:オイル
一つ目はデンマーク出身のデザイナー、Borge MogensenがデザインしたJ39です。戦後の民衆向けに作られた椅子で安価ながら丈夫な直線的な作りが特徴で、シンプルで一般家庭に馴染むような流行に左右されない実用的なデザインです。The People’s Chairとも言われており、デンマークではかなり有名な椅子だそうです。
![偏愛チェアJ39耐久性イメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-j39-endurance.jpg)
この椅子の設計には5年の歳月を費やしたらしいのですが、シンプルだからこそのこだわりを感じます。座面はペーパーコードになっていて壊れても張り替えて長く使えるようになっています。座り心地もよくてダイニングチェアーとデスクチェアーの兼用で使っています。
![](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-j39-paper.jpg)
私はヴィンテージのものが欲しくて専門店で購入したのですが、たまたまその時店舗に在庫がなくて日を改めようとしたところ店主の自宅にあったJ39を譲っていただけることになりました。人から人へ移り渡っていくのもストーリーを感じて素敵だと思います。
製造年の記載もされているのですが、私の椅子は1960年に製造されたものでかなり古い椅子なのですがきちんと手入れもされていて綺麗な状態ですし、オークとオイルの質感もたまりません。ずっと触っていたくなるような手触りで、本当に買ってよかった椅子です。
![偏愛チェアJ39木材イメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-j39-wood.jpg)
![偏愛チェアJ39製造年イメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-j39-60.jpg)
2. Charles & Ray Eames – LCM
![偏愛チェアLCM前イメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-lcm-front.jpg)
![偏愛チェアLCM横イメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-lcm-side.jpg)
![偏愛チェアLCM後ろイメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-lcm-back.jpg)
製品名:LCM(Lounge Chair Metal leg)
ブランド:Herman Miller
デザイナー:Charles & Ray Eames
発売年:1946年
製造年:1955年
木材:オーク
二つ目はイームズ夫妻が1946年にデザインしたLCM(Lounge Chair Metal leg)です。
元々戦争に使う足の骨折時の副え木(レッグスプリント)の開発を海軍から依頼されて、合板を使って大量に製造していたのですが、その合板加工技術が椅子にも反映されています。緩やかな曲線と広めの座面が体にフィットします。
![偏愛チェアLCM曲線イメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-lcm-curve.jpg)
ラウンジチェアーということで座面は低めに設計されていてゆったりとした時間を過ごすときに最適で、造形としても美しいです。脚の部分はスチールメタルなので圧迫感も少なく抜け感があり、モダンな印象を与えていて、近代美術館MoMAの永久コレクションにも選ばれています。
この椅子はずっと欲しかったのですがなかなか出回らず探していて、オークションサイトで発見して落札しました。出品者の方に聞いたのですが、2001年頃にLAのショップで購入したみたいです。
グライズや座面中央下のビスの大きさなどからして、Herman Miller社で作られた第二世代のLCMだと推測されます。裏には通称”foil label”と言われるラベルや、うっすらですが製造年などもしっかりと残っています。
眺めてもよし、座ってもよしと、とてもお気に入りの椅子です。
![偏愛チェアLCMラベルイメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-lcm-foillabel.jpg)
![偏愛チェアLCM脚イメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-lcm-leg.jpg)
3. Jasper Morrison – Cork Family Model E
![偏愛チェアコルクファミリーイメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-corkfamily.jpg)
製品名:Cork Family
モデル:E
ブランド:vitra.
デザイナー:Jasper Morrison
発売年:2004年
製造年:不明
素材:コルク
三つ目はイギリスを代表するプロダクトデザイナー、Jasper MorrisonがデザインしたCork FamilyのModel Eです。彼はスーパーノーマルという独自の哲学を掲げていて、豪華なデザインよりも究極のシンプルを目指してプロダクトを開発しています。
Jasper Morrisonは無印良品のプロダクトも多く手がけており、深澤直人さんとの交流も深かったようです。そう考えると“暮らしに溶け込むシンプルさ”という点でも納得のデザインですよね。
Cork Familyは名前の通りコルクでできているのですが、形は至ってシンプルなのですが素材感が大きい分バランスが取れていて存在感があります。私が購入したのはモデルEと呼ばれるものなのですが、他にも形違いで4種類あります。
我が家では照明の台にしたり、サイドテーブルとして使ったり、もちろん座ったり踏み台にしたり、むしろ置いておくだけでアートとしての役割も果たしてくれます。スツールは用途を選ばずに兼用できるのですごく重宝しています。
![偏愛チェアコルクファミリーアップイメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-corkfamily-up.jpg)
![偏愛チェアコルクファミリー裏イメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-corkfamily-back.jpg)
まとめ
![偏愛チェアイメージ画像](https://minlife.jp/wp/wp-content/uploads/eclectic-chair-catch.jpg)
偏愛チェアシリーズということで椅子を紹介しました。椅子が大好きなのでミニマリストと言いつつ、また増えるかもしれませんが、自分が豊かに生きるために必要なモノとして捉えています。なのでどこに比重を置くのかは人それぞれだと思うのであまり合理的になりすぎないように直感に従うのも大切だと思います。
椅子はその背景に歴史やストーリーもあり、作った人の想いや意図みたいなものを感じる機会が多く、とても魅力的な家具だと思います。暮らしの中にお気に入りの一脚を見つけてみてはいかがでしょうか?
(筆者)
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